先行して弊社が協働設計した「体育館広場」に隣接する、大学の館長室と倉庫をイートインスペースへ転用するための改修設計です。館長室ということもあり、既存の窓は他室と異なり木目を活かした意匠が施されていました。また、体育館広場に面する大窓を有し、外への眺望を期待できる可能性を秘めていました。本設計では、内装は控えめなモノトーンを基調とし、什器の高さを窓の下端以下におさえることで、窓越しの眺望を望める居場所を室全体に確保しました。既存窓にさらに額縁を設え、新設壁内に必要となる諸配線を納めるとともに、広場や館内の学生たちや緑が映えるよう引き立てました。室内に居ながらも、窓に映る眺望を介して広がりを感じられる居場所になるよう意図しました。

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